わたしがわたしであるために。


by purnatur
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繋がり。

結婚式の幹事さんからのご注文で、本日撮影のご新郎は「有名な彫師」と聞いていた。

2〜3日前にあるカメラマン仲間が「有名な海外の彫刻家の方の撮影をして、その写真を送ったら喜ばれたんだ」なんて話を聞いた後だった為、私の頭は彫師と聞いて、「偶然!彫刻家の方の結婚式なんだ!」と思っていた。

撮影当日。

クルージング挙式の為、待ち合わせの船に着くと、何やら強面の方々。。。瞬時に「あ、彫刻家じゃなくて、タトゥーの方だ!」と察知。勘違いしていた自分を笑ってしまった。。。


新郎は、50歳位の彫師の方。そして新婦は中国の方。

照れながらの挙式の後、披露宴、そして、祝賀会へと続いた。



そして…この祝賀会に移るほんの数分前から、皆がそわそわと船上へと向かっていった。何だろうと思ってついて行くと、今まで正装していた方々が、皆 ふんどし一丁に 背中や足一面に 色とりどりの鬼や観音様の絵をまとっている…圧巻だった!これから何が行われるのだろう。。。

中でも一番目を引いたのは、さっきまで、素敵な黄色い着物を着ていた女性が、一転して、胸から背中、足まで続く刺青をまとい、背中には大きく阿修羅の絵が!しかも乳首にまでその絵は施されていた。。。

「ぜ、全部で何日位かかったんですか?」と聞くと、「時間で言ったら33時間位かしら」と。

そ、そして…祝賀会のメインイベントとして、彫師である新郎の実演がその場で行われた。テーブルに横たわり、皆が見つめる中、彼女の仕上げが行われたのだった。

なかなか見られるものではない。カメラマンの特権を活かし?カブリツキで撮影させて頂いた。実演はほんの5分程だった。

とにかくその後は、船内で刺青の方々がそのままの姿でお酒を飲み、不思議な光景だった。


しかし、私が何より素敵だなぁと感じたのは、彫師は新郎含め3人だけで、それ以外の方は皆、新郎が彫ったお客さんなんだという事。もちろん有名な方なので、紹介し合って、元々のお知り合いの方もいるそうだが、ほとんどはお客さん同士の繋がり。

たまたま彫る順番が次だったり…で知り合った方々。皆とってもいい方達ばかりで、「こういう撮影は珍しいだろう。もっと前で撮ってきていいよ」等と言って下さり、色々お話もさせて頂き本当に楽しかった。

私が知らないだけで、彫師との繋がりは皆こういうものなのかもしれない。

だけど、新郎も新婦もとっても人間味溢れる方で、また、周りの方もとってもユニークな方が多く、ホントに貴重な撮影をさせて頂いたなぁと 帰り際後ろ髪ひかれる思いだった。

船内を駆け回る私を呼んで、「あ〜ん!」とケーキを私の口に放り込んでくれた新婦。

最後に「またどこかでお会いしましょう」と言って頂き、何だかまた会えそうな気がした。

どうぞ、益々お幸せに!
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by purnatur | 2006-10-29 00:00 | 撮影